計算ノードの利用方法
計算ノードの立ち上げ等、主にユーザーの操作手順について説明します。
以下の操作は、管理者も実施することができます。
1. ユーザーの基本操作
管理者およびユーザーは、所属するユーザーグループが使用できるサーバーグループを対象に、計算ノードの稼働等の操作が実施できます。 以下では、計算ノードの利用、および、利用状況の確認に関する操作手順を説明します。
2. 計算ノードの利用
Cloud Bouquetでは、設定済みのリージョンにおいて、計算ノードを利用することができます。
ここでは、計算ノードの立ち上げ、使用、終了の流れと操作方法について説明します。
2.1. 計算ノードの立ち上げ
計算ノードを立ち上げる手順は、Step1〜4で構成されます。以下各Stepの実施内容について説明します。
2.1.1. 計算ノードの立ち上げ(Step1)
計算ノードを立ち上げる際は、はじめに、左側メニューバーの〈Cloud Servers〉を選択し(クリック押下)、【Cloud Servers】画面を開きます。 その後、【Cloud Servers】画面右上の[+Add Server]ボタンを押下し、【Select Server Group】画面を開きます。
【Select Server Group】画面では、あらかじめ設定されたサーバーグループ(リージョン毎のサーバー群)が表示されます(当該ユーザーが使用できるサーバーグループのみ表示されます)。
表示対象とするサーバーグループは、画面左上付近にあるUser Group欄のプルダウンメニューにより選択できます。
また、〈Columns〉メニューまたは〈Filters〉メニューにより、表示データをフィルタリングすることができます。
【Select Server Group】画面は、計算ノードを立ち上げる手順のStep1にあたります。
現在のステップは、画面上部の「❶Select Server Group」により確認できます。
TIPS!
操作されているユーザーが2つ以上のユーザーグループに所属している場合、計算ノードの立ち上げの際にポイント消費を行いたいユーザーグループ(ウォレット)を「Server Group Name」欄にて確認し、選択します。
各サーバーグループについては、以下の情報が示されています。
項目 | 説明 |
---|---|
Server Group Name | サーバーグループの名称。 |
Region | サーバーグループが所属するリージョン。 |
Number of Servers | 当該サーバーグループで、立ち上げ済みの計算ノードの数(利用を終了したものも含む)。 |
Login Node | ログインノードの名称。 |
User Group Name | ユーザーグループの名称。 |
Details | [Detail(詳細)]ボタン。【Server Group Detail】画面に遷移し、当該サーバーグループで立ち上げ済みの計算ノード(利用を終了したものも含む)の詳細表示に遷移します。 |
Select | [Select(選択)]ボタン。計算ノードの仕様選択(Step2)に遷移します。 |
2.1.2. 計算ノードの立ち上げ(Step2)
計算ノードを立ち上げる際には、【Select Server Group】画面(Step1)において、いずれかのサーバーグループの[Select(選択)]ボタンを押下します。これにより、【Select Server Type】画面(Step2)に遷移します。
【Select Server Type】画面では、上部に「Selected Server Group」(選択中のサーバーグループ)と「Selected Region」(選択中のリージョン)が表示され、画面中央部に計算ノードの仕様一覧が表示されます。この画面では、立ち上げる計算ノードの仕様を選択することができます。
(画面右上の[Back]ボタンにより、【Select Server Group】画面(Step1)に戻ることができます。)
各計算ノードについては、以下の情報が示されています。
ポイントに関しては、【Select Server Type】画面右上の「User Group:」および「Balance:」に、ユーザーグループ名(ポイント消費元のユーザーグループウォレット)と使用ポイント数が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
vCPU | 計算ノードのCPU数。 |
GPU(VRAM) | 計算ノードに搭載されたGPUの名称。 |
Number of GPUs | GPUの搭載数。 |
Memory | 計算ノードのメモリ容量。 |
System Information | 計算ノードに関する留意点および備考。 |
Points / hour | 計算ノードのポイント単価。1時間あたりのポイント数で記載されます。 |
Select | [Select(選択)]ボタン。立ち上げる計算ノードの仕様を決定し、Step3に遷移します。 |
TIPS!
System Information欄には、計算ノードを利用する際の留意点が記載されます。表の該当箇所をマウスオーバーすると、全文が表示されますので、ご確認をお願いいたします。
2.1.3. 計算ノードの立ち上げ(Step3)
【Select Server Type】画面(Step2)において、いずれかの計算ノードの仕様の[Select(選択)]ボタンを押下すると、【Settings】画面(Step3)に遷移します。この画面では、計算ノードの詳細設定を行うことができます。
必要事項を記入の上、表示されている情報を確認し、計算ノードの立ち上げに進む場合は、画面下部の[Confirm]ボタンを押下します(Step4に遷移します)。
(画面右上の[Back]ボタンにより、【Select Server Type】画面(Step2)に戻ることができます。)
計算ノードの詳細設定は、以下の記入欄で構成されています。
項目 | 説明 |
---|---|
Server Name | 計算ノードの名称。 記入必須項目です。 |
Notes | 計算ノードの備考欄。自由に記入することができます。 |
Storage | 計算ノードのストレージ容量。 プルダウンより、ご希望の容量を選択することができます。 記入必須項目です。 |
Login Node | 計算ノードに紐づくログインノード。プルダウンより、ご希望のログインノードを選択することができます。 記入必須項目です。 |
OS | 計算ノードのOS。プルダウンより、ご希望のOSを選択することができます。 記入必須項目です。 |
Additional Software | 計算ノードを立ち上げた際にあらかじめインストールしておきたいソフトがある場合に、プルダウンより選択できます。OSを記入済み、かつ、対応ソフトウェアがある場合のみ、選択できます。 |
Expected Time of Termination | 計算ノードの終了予定時刻。この時刻に、計算ノードの終了処理が実行されます。 記入必須項目です。 |
また、上記で選択した内容と、先述の過程で選択した仕様を合わせて、以下の情報が表示されます。 「Precalculated Points」については、上記の入力に応じて、都度見積られた結果が表示されます。
カテゴリー | 項目 | 説明 |
---|---|---|
Server Group | Server Group | 当該計算ノードが所属するサーバーグループの名称。 |
Region | 当該計算ノードが所属するサーバーグループのリージョン。 | |
Number of Servers | 当該計算ノードが所属するサーバーグループに紐づく計算ノードの数(実行済みを含む)。 | |
Server | vCPU | 計算ノードのCPU数。 |
Memory | 計算ノードのメモリ容量。 | |
GPU | 計算ノードに搭載されたGPUの名称。 | |
Number of GPUs | GPUの搭載数。 | |
System Information | 計算ノードに関する留意点および備考。 | |
Points Charged per hour | Points for Server | 計算ノードの単価。1時間あたりのポイント数で記載されます。 |
Points for Storage Configuration | ストレージの単価。1時間あたりのポイント数で記載されます。 | |
Total | 合計単価。1時間あたりのポイント数で記載されます。 | |
Precalculated Points | User Group | ユーザーグループ名。ポイント消費元のユーザーグループウォレットの確認のため、表示されます。 |
Claimed Usage Time (hour) | 計算ノードの使用時間。1時間単位で表示されます。消費ポイント数の根拠になります。 | |
Currently Available Points | 現時点で利用可能なポイント数(当該ユーザーグループウォレットのポイント残高)。 | |
Points Required | 消費ポイント数。上記の設定内容に応じて、見積られます。 | |
Estimated Points after Launch | ポイント消費後の当該ユーザーグループウォレットのポイント残高。 |
TIPS!
- サーバ立ち上げ時に、当該ユーザーグループの有するポイント残高が必要ポイント数を下回る場合は、サーバの立ち上げはできません
2.1.4. 計算ノードの立ち上げ(Step4)
【Settings】画面(Step3)において、いずれかの計算ノードの仕様の[Select(選択)]ボタンを押下すると、【Confirmation】画面(Step4)に遷移します。この画面では、立ち上げる計算ノードの最終確認を行うことができます。
(画面右上の[Back]ボタンにより、【Settings】画面(Step3)に戻ることができます。)
また、画面下部の利用規約を確認し、同意する場合には「I agree to the terms of service.」の左にあるチェックボックスに、チェックマークを記入します。
表示されている情報を確認し、計算ノードの立ち上げに進む場合は、画面下部の[Launch]ボタンを押下します。
TIPS!
【Confirmation】画面(Step4)で表示されている情報は、【Settings】画面(Step3)と同じ内容になります。
TIPS!
利用規約に同意の上、チェックマークを記入すると、[Launch]ボタンが有効になります。
[Launch]ボタンを押下後、再度確認のポップアップ画面が表示されます。
ポップアップ画面の注意事項をお読みいただき、問題がない場合には、ポップアップ画面の[Execute]ボタンを押下することで、計算ノードの立ち上げが始まります。
NOTICE!
[Execute]ボタン押下後、立ち上げは通常5~15分程度を要します。
計算ノードが立ち上がると、左側メニューバーの〈Calendar〉(【Calendar】画面)において使用予定時間を確認することができます。
【Calendar】画面では、メインに任意の一週間のカレンダーが表示されており、計算ノードの利用時間がブロック状に記載されます。
【Calendar】画面内の左上の月カレンダーから、日付を選択(クリック)することで表示対象の一週間を変更できます。同様に「Server Group」欄および「Server Status」欄から、任意の項目を選択することで、表示対象とする計算ノードを変更することができます。「Server Status」欄では、「Downtime on login nodes」を選択することで、ログインノードが何らかの要因でダウンした場合に、カレンダー上に表示させることができます。
計算ノードの利用時間のブロックは、Running(実行中)のものは白抜きに、それ以外のものは任意の色にて表示されます。
カレンダー上に表示されている計算ノード利用時間のブロックを押下すると、計算ノードの詳細(使用開始時刻、ステータスなど)を表示することができます。
以上のStep1~4で、計算ノードの立ち上げは完了です。
以後、設定した「Expected Time of Termination」に達するまで、計算ノードを利用することができます。
NOTICE!
「Expected Time of Termination」に達すると、当該計算ノードの設定環境、保存されたデータ等の一切は破棄されます。
必ず、事前にバックアップの有無・要否等をご確認ください。
2.2. 計算ノードの使用
計算ノードを立ち上げた後、使用する手順について説明します。
計算ノードの使用は、以下を実施済みの場合に行うことができます。
- ログインノードへの接続キー(秘密鍵ファイル)の準備
(ご利用開始時に弊社よりご案内いたします) - 計算ノードの立ち上げ(2.1.にて実施)
- クライアントPCの準備(ssh接続元となります)
2.2.1. 計算ノードのAlias確認
はじめに、以下の手順により、ログインノードから計算ノードへ接続する際に必要なAliasを確認します。
Cloud Bouquetにログインし、左メニューより、【Cloud Servers】画面を表示します。
(【Cloud Servers】画面の詳細は、3.2.をご参照ください。)
【Cloud Servers】画面において、ログインしたい計算ノードの[Detail(詳細)]ボタンを押下します。
TIPS!
ログインしたい計算ノードは、StatusがRunningである必要があります。
【Server Name:~】画面(計算ノードの詳細画面)に遷移し、計算ノードに関する詳細情報が表示されます。
表示されている情報は以下の通りです。
表示情報のうち、Alias(計算ノードのエイリアス名称)の内容を確認し、2.2.2.へ進みます。
箇所 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
画面上部 | Server Name | 計算ノードの名称。 |
Status | 計算ノードの稼働状態。 Running(実行中)、Preparing(準備中)、Finished(正常終了)、Error(エラーにより終了)のうちいずれかが表示されます。 | |
Server Created by | 計算ノードを立ち上げたユーザー。 | |
Time / Point | Expected Time of Termination | 計算ノードの終了予定時刻。 |
Time Terminated | 計算ノードの終了時刻。計算ノードが終了された後に表示されます。 | |
Claimed Usage Time | 計算ノードの使用時間。1時間単位で表示されます。 | |
Points Consumed | 計算ノードを立ち上げる際に消費されたポイント数。 | |
Server Details | vCPU | 計算ノードのCPU数。 |
Memory | 計算ノードのメモリ容量。 | |
GPU | 計算ノードに搭載されたGPUの名称。 | |
Number of GPUs | GPUの搭載数。 | |
Storage | 計算ノードのストレージ容量。 | |
OS | 計算ノードのOS名称。 | |
Alias | 計算ノードのエイリアス名称。計算ノードを立ち上げた後に、計算ノードへログインする際に参照します。 | |
Server Group | 計算ノードが属するサーバーグループの名称。 | |
User Group | 計算ノードを立ち上げたユーザーが所属するユーザーグループの名称。 | |
Notes | 計算ノードを立ち上げた際に記載された備考の内容。 |
2.2.2. ログインノードへの接続
次に、ログインノードへの接続方法を説明します。ログインノードを経由することで、計算ノードへ接続できます。ログインノードへの接続は、ご利用開始時に弊社よりご案内する情報を使用します。ここでは以下の場合を例に説明します。
- 例) ログインキー: sample.key
- 例) ログインノードとアカウント: sample@morgenrot.cloud
- 例) ポート番号: 12345
上記の情報をもとに、sshコマンドにより、クライアントPCからログインノードへ接続します。
(鍵の参照先は、クライアントPCの環境に合わせて、適宜ご変更ください。)
ssh -i ./sample.key sample@morgenrot.cloud -p 12345
問題なくssh接続ができれば、ログインノードへの接続確認は終了です。
ssh接続が成功した際は、次の手順に備え、ログインキーをログインノード上にコピーします。(Cloud Bouquetでは、クライアントPCとログインノードの間の認証鍵と同じ鍵を、ログインノードと計算ノードの間の認証に用いています。ログインノードから計算ノードへの接続を有効にするため、ログインノードへのログインキーのコピーが必要になります。)
クライアントPCからログインノードへコピーを実行する際のコマンド例は以下になります。(鍵の保存先/参照先は、環境に合わせて適宜ご変更ください。)
scp -i ./sample.key -P 12345 ./sample.key sample@morgenrot.cloud:~
以上で、ログインノードへの接続確認および計算ノードへの接続準備は終わりです。
TIPS!
SSH接続の際、ログインエラーでよく見かける例として、キーファイル(sample.key)の参照権限が適切ではないケースがあります。ll sample.key
により、以下のように実行権限が制限されていることをご確認ください。
-rw-------@ 1 user user 399B 4 1 10:00 sample.key
以下のように実行権限が制限されていない場合、-rwxrwxrwx@ 1 user user 399B 4 1 10:00 sample.key
chmodコマンドにより実行権限の変更をお願いいたします。
chmod 600 sample.key
2.2.3. ログインノードから計算ノードへの接続
2.2.1.で確認したAlias(計算ノードのエイリアス名称)を用い、ログインノードから計算ノードへ接続する方法を説明します。ここでは以下の情報を例にします。
- 例) Alias(計算ノードのエイリアス名称): sample-alias
2.2.2.の通りにクライアントPCからログインノードにログインした後、ログインノード上で以下のコマンドを実行します。(ログインノード上に、ログインキーをコピー済みであるとします。)
ssh -i ./sample.key ubuntu@sample-alias
以上により、計算ノードへログインすることができます。
ログイン後、計算ノードの終了操作を実施するまでの間、計算ノードをご使用いただけます。
NOTICE!
計算ノード上では、リブートコマンド(「sudo reboot」)は実施いただけます。
しかし、シャットダウンコマンド(「sudo shutdown」)を実施いただきますと、お客様側からの再起動ができません。シャットダウンコマンドを避けて運用いただきますようお願いいたします。 万が一、シャットダウンコマンドを実行してしまった場合は、弊社までご連絡いただきますよう、お願いいたします。(Cloud Bouquetお問い合わせ先)
2.3. 計算ノードの使用時間延長
計算ノードの使用時間を延長する際の操作について、説明します。
使用時間の延長は、StatusがRunning、かつ、終了予定時刻(Expected Time of Termination)に到達していない計算ノードに対して、終了予定時刻を更新することにより実行できます。
計算ノードの使用時間を延長する際は、はじめに、左側メニューバーの〈Cloud Servers〉を選択し、【Cloud Servers】画面を開きます。【Cloud Servers】画面では、これまでに立ち上げた計算ノードの一覧が表示されます。
一覧の中から、使用時間を延長したい計算ノードを確認し、[Detail]ボタンを押下します。
TIPS!
- サーバの使用時間の延長は、使用開始時と同じユーザーグループ(同じユーザーグループウォレット)からのみ、実行可能です。
- 例えば、複数のユーザーグループA、Bに所属するユーザーが、ユーザーグループA(ユーザーグループウォレットA)から任意のサーバーの使用を開始した場合、ユーザーグループA(ユーザーグループウォレットA)からのみ、延長の操作を行うことができ、ユーザーグループB(ユーザーグループウォレットB)からは延長の操作が実行できません。
【個々の計算ノードの詳細】画面に遷移し、個別の計算ノードの詳細が表示されます。
画面の下部に移動し、[Extend]ボタンを押下します。
[Extend]ボタンを押下後、再度確認の【Server Time Extension】のポップアップ画面が表示されます。
【Server Time Extension】のポップアップ画面では、以下の情報が表示されます。
箇所 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
Server | User Group | ユーザーグループ名。サーバー立ち上げの際のポイント消費元のユーザーグループウォレットが表示されます。 |
Region | 当該計算ノードが所属するサーバーグループのリージョン。 | |
Alias | 計算ノードのエイリアス名称。計算ノードへログインする際に参照します。 | |
vCPU | 計算ノードのCPU数。 | |
Memory | 計算ノードのメモリ容量。 | |
Number of GPUs | GPUの搭載数。 | |
Storage | 計算ノードのストレージ容量。 | |
Points / hour | 使用時間の延長にかかる単価。1時間あたりのポイント数で記載されます。 | |
画面下部 | Time Initiated | 当該計算ノードが立ち上がった日時。 |
Current Expected Time of Termination | 延長処理前の計算ノードの終了予定時間。 | |
New Expected Time of Termination | 延長処理後の計算ノードの終了予定時間。 記入必須項目です。 | |
Total time for Extension (New Expected Time of Terminationを記入することで表示されます) | 計算ノードの延長分の使用時間。1時間単位で表示されます。消費ポイント数の根拠になります。 | |
Balance(Currently Available Points) | 現時点で利用可能なポイント数(当該ユーザーグループウォレットのポイント残高)。 | |
Points Required | 延長分の消費ポイント数。上記の設定内容に応じて見積られます。 | |
Estimated Available Points after Extension | ポイント消費後の当該ユーザーグループウォレットのポイント残高。 |
上記のうち、更新後の終了予定時刻(「New Expected Time of Termination」)の欄に記入を行うと、下部の「Total Time of Termination」および「Precalculated Points」に、新たに延長される時間、延長処理に必要なポイント、処理前後におけるポイント残高が表示されます。
以上の内容を確認し、延長を実行する場合には、最下部の[Extend]ボタンを押下します。
【Final Confirmation: Server Time Extention】画面に遷移し、注意事項が表示されます。
表示内容を確認し、延長を実行する場合には、最下部の[Extend]ボタンを押下します。処理が完了すると、「Expected Time of Termination」が更新されます。
TIPS!
- サーバの延長を行う際、当該ユーザーグループの有するポイント残高が必要ポイント数を下回る場合は、延長ができません
計算ノードの利用についての説明は、以上になります。
2.4. 計算ノードの終了
計算ノードの利用を終了する際の操作について、説明します。
TIPS!
- 計算ノードの使用時間が短くなるため推奨いたしません。
- サーバ使用の終了操作を行った場合、残りの使用可能時間に関わらず、消費したポイントは返却されません。
Cloud Bouquetにログインし、左側メニューバーより【Cloud Server】画面を表示します。
【Cloud Server】画面において、終了したい計算ノードの[Detail]ボタンを押下します。
TIPS!
- 【Cloud Server】画面において、StatusがRunningの計算ノードのみ、利用終了の操作が可能です。
- サーバ使用の終了操作は、延長操作時と同様、使用開始時と同じユーザーグループ(同じユーザーグループウォレット)からのみ、実行可能です。
【個々の計算ノードの詳細】画面に遷移し、個別の計算ノードの詳細が表示されます。
画面の下部に移動し、[Terminate]ボタンを押下します。
[Terminate]ボタンを押下後、再度確認のポップアップ画面に注意事項が表示されます。
表示内容を確認の上、ポップアップ画面の[Execute]ボタンを押下することで、計算ノードの利用が終了します。
NOTICE!
[Execute]ボタン押下後、当該計算ノードの設定環境、保存されたデータ等の一切は破棄されます。
必ず、事前にバックアップの有無・要否等をご確認ください。
計算ノードの利用についての説明は、以上になります。
3. 利用状況の確認
Cloud Bouquetでは、過去に立ち上げた計算ノードも含めて、利用料金を含む計算ノードのヒストリーを確認することができます。
ここでは、計算ノードに関する料金体系と、計算ノードのヒストリーの確認方法について説明します。
3.1. 本サービスの料金体系
はじめに、本サービスの料金体系について説明します。
本サービスの基本的な料金体系は以下の通りです。
本サービスの料金(ポイント消費)は、ログインノード、計算ノード等に対して発生します。
- ログインノード: リージョン毎に設置するサーバーです。1ログインノード/リージョンまでは料金は発生しません。2ログインノード/リージョン以上の場合、料金が発生します。
- 計算ノード: 起動〜終了までの時間に応じて、別途設定された単価をもとに、料金が発生します。計算ノードの仕様およびストレージ容量によって単価が異なります。
- ストレージノード: ログインノード、計算ノードとは別に、お客様からのご要望に応じてストレージノードを設置した場合に限って使用可能となり、料金が発生します。
計算ノード利用におけるポイント消費について
- 計算ノードの使用に必要なポイント数は、別途定める単価と使用時間に基づいて算出されます。
- 単価は1時間あたりで設定されます。単価は、計算ノードの立ち上げ時の画面、計算ノードのヒストリーなどにより、確認できます。
- 使用時間は、「計算ノードの立ち上げ処理を開始したタイミング」から「計算ノードの立ち上げの際に記入した計算ノードの終了予定時刻」まで、となります。
- 消費ポイント数は、計算ノードの立ち上げ操作の過程で確認することができます。ポイント消費にかかる使用時間は、3600秒毎に1時間として、時間(hour)単位でカウントされます。端数の時間に関しては、1~3600秒までを1時間として扱います。
(例えば、稼働時間が1〜3600秒の場合は1時間、3601〜7200秒の場合は2時間、となります。) - 計算ノードは、計算ノードの立ち上げ処理の開始([Launch]および[Execute]ボタンの押下)から5~15分後に使用可能となります。使用可能となってから、Cloud Bouquet上でStatusがRunningに変わるまで、約2分程度を要します。以降、計算ノードの終了予定時刻まで(終了予定時刻を延長した場合は、延長後の終了予定時刻まで)使用できます。
- 運用条件については、ポイントとウォレットについてもご参照ください
ログインノード、ストレージノードについて
- ログインノード: 1ログインノード/リージョンを超える場合、お客様からのご要望に応じて設置することができます。ログインノードの仕様についても、ご要望いただけます。
- ストレージノード: お客様からのご要望に応じて、ストレージノードを設置することができます。仕様についても、ご要望いただけます。
TIPS!
ログインノードの増設や仕様変更、ストレージノードのご利用に関しましては、弊社までお問い合わせいただけますと幸いです。(Cloud Bouquetお問い合わせ先)
3.2. 計算ノードの利用状況の確認
Cloud Bouquetでは、計算ノードのヒストリーを確認することができます。
ここでは、個々の計算ノードの利用状況について確認する方法を説明します。
個々の計算ノードの利用状況は、【Cloud Servers】画面から表示することができます。
表示されている項目は以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
Server Name | 計算ノードの名称。 |
Status | 計算ノードの稼働状態。Running(実行中)、Preparing(準備中)、Finished(正常終了)、Error(エラーにより終了)のうちいずれかが表示されます。 |
Time Initiated | 当該計算ノードが立ち上がった日時。 |
Expected Time of Termination | 計算ノードの終了予定時間。 |
vCPU | 計算ノードのCPU数。 |
Memory | 計算ノードのメモリ容量。 |
Storage | 計算ノードのストレージ容量。 |
GPU | 計算ノードに搭載されたGPUの名称。 |
Number of GPUs | GPUの搭載数。 |
Server Group | 当該計算ノードが所属するサーバーグループの名称。 |
User Group | 当該計算ノードが所属するサーバーグループに対して、使用権限のあるユーザーグループ名。 |
User | 当該計算ノードの立ち上げを行なったユーザー。 |
Details | [Detail(詳細)]ボタン。詳細表示に遷移します。 |
「Status」(計算ノードの稼働状態)においては、Running(実行中)、Preparing(準備中)、Finished(正常終了)、Error(エラーにより終了)のうちいずれかが表示されます。Running(実行中)の計算ノードに関しては、「Expected Time of Termination」(終了予定時間)に対する残り時間によって、6時間未満が赤色、6時間以上24時間未満がオレンジ色、24時間以上72時間未満が黄色にハッチングされて表示されます。各色の凡例は、画面右上の「Remaining time until server termination」に表示されます。
また、【Cloud Servers】画面では、画面左上付近にある〈Columns〉メニューまたは〈Filters〉メニューにより、表示データをフィルタリングすることができます。例えば、〈Columns〉メニューは、表項目の表示有無を選択できます。
〈Filters〉メニューは、いずれかの表項目に対して、データの合致性によりフィルタリングできます。
TIPS!
【Cloud Servers】画面の初期状態では、Running(実行中)とPreparing(準備中)の計算ノード情報を表示する設定(〈Filters〉メニューにて「Columns:Status、Operator:ends with」、Value:ing」)となっています。過去に実行された計算ノードを含めて、全ての計算ノードの情報を表示するためには、例えば、〈Filters〉メニューから、「Columns:Status、Operator:is any of」と設定します。
TIPS!
【Cloud Servers】画面に表示されるデータは、1項目に複数の値を持つ場合、複数行に分割されて表示されます。 例えば、複数のユーザーグループA、Bに所属するユーザーが立ち上げた計算ノードXは、「ユーザーグループAの計算ノードX」および「ユーザーグループBの計算ノードX」の2行に表示されます(実際は1ノード)。
【Cloud Servers】画面において、いずれかの計算ノードについて[Detail(詳細)]ボタンを押下すると、【個々の計算ノードの詳細】画面に遷移し、個別の計算ノードの詳細が表示されます。
表示されている情報は以下の通りです。
箇所 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
画面上部 | Server Name | 計算ノードの名称。 |
Status | 計算ノードの稼働状態。 Running(実行中)、Preparing(準備中)、Finished(正常終了)、Error(エラーにより終了)のうちいずれかが表示されます。 | |
Server Created by | 計算ノードを立ち上げたユーザー。 | |
Time / Point | Expected Time of Termination | 計算ノードの終了予定時刻。 |
Time Terminated | 計算ノードの終了時刻。計算ノードが終了された後に表示されます。 | |
Claimed Usage Time | 計算ノードの使用時間。1時間単位で表示されます。 | |
Points Consumed | 計算ノードを立ち上げる際に消費されたポイント数。 | |
Server Details | vCPU | 計算ノードのCPU数。 |
Memory | 計算ノードのメモリ容量。 | |
GPU | 計算ノードに搭載されたGPUの名称。 | |
Number of GPUs | GPUの搭載数。 | |
Storage | 計算ノードのストレージ容量。 | |
OS | 計算ノードのOS名称。 | |
Alias | 計算ノードのエイリアス名称。計算ノードを立ち上げた後に、計算ノードへログインする際に参照します。 | |
Server Group | 計算ノードが属するサーバーグループの名称。 | |
User Group | 計算ノードを立ち上げたユーザーが所属するユーザーグループの名称。 | |
Notes | 計算ノードを立ち上げた際に記載された備考の内容。 |
以上の手順により、個々の計算ノードの利用状況について確認することができます。
3.3. 本サービス全体の利用状況の確認
本サービス全体の利用状況の確認方法について説明します。本サービス全体の利用状況は、計算ノードのヒストリーから確認することができます。
計算ノードのヒストリーは、左側メニューバーから【Usage History】画面を起動することで確認できます。
【Usage History】画面では、ユーザーグループに紐づく個々のサーバーグループ毎に使用履歴情報が表示されます。表示対象とする月は、画面左上付近にあるMonth欄のプルダウンメニューにより選択できます。また、〈Columns〉メニューまたは〈Filters〉メニューにより、表示データをフィルタリングすることができます。
使用履歴情報としては、以下の項目が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
User Group | 計算ノードを立ち上げたユーザーが所属するユーザーグループの名称。 |
Server Group | 計算ノードが属するサーバーグループの名称。 |
Status | 計算ノードの稼働状態。 Running(実行中)、Preparing(準備中)、Finished(正常終了)、Error(エラーにより終了)のうちいずれかが表示されます。 |
Points Consumed | 当該サーバーグループでの消費ポイント数。 |
Detail | [Detail(詳細)]ボタン。特定のサーバーグループに関する詳細表示に遷移します。 |
TIPS!
ユーザーが複数のユーザーグループに所属する場合などの一部のケースにおいては、【Usage History】画面に表示されるデータが複数行表示されます。 例えば、ユーザーが複数のユーザーグループA、Bに所属し、ユーザーグループA、BがどちらもサーバーグループXを使用できる場合は、「ユーザーグループAのサーバーグループX」および「ユーザーグループBのサーバーグループX」に相当する2行の情報が表示されます。
[Detail(詳細)]ボタンを押下すると、特定のサーバーグループに紐づく計算ノードの情報が表示されます。
選択されたサーバーグループは、上部の「Selected Server Group:」欄に表示されます。
画面左上付近にあるMonth欄のプルダウンメニューにより、表示対象とする月を選択できます。また、〈Columns〉メニューまたは〈Filters〉メニューにより、表示データをフィルタリングすることができます。
使用履歴情報としては、以下の項目が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
Server Name | 計算ノードの名称。 |
User | 計算ノードを立ち上げたユーザー。 |
Month | 計算ノードが実行された月。複数月にまたがる場合には、月毎に行が分かれて表示されます。 |
Points Charged per hour | 計算ノードの使用にかかる消費ポイント数の時間単価。 |
Claimed Usage Time (hour) | 消費ポイント数の計算に使用された時間カウント。 |
Points Consumed | 計算ノードの使用にかかる消費ポイント数。 |
4. 通知事項の確認
Cloud Bouquetでは、必要に応じて、ご利用等に関する通知事項をご案内いたします。
通知事項がある際は、画面右上付近にあるベルマークに「!」を表示いたします。内容を表示する場合は、ベルマークを押下します。
ベルマークを押下すると、【Notifications】モーダル画面が表示されます。ここでは、通知事項の各件について、通知日時とタイトルを確認することができます。具体的な内容を確認する際は、通知のタイトルを押下します。
タイトルを押下すると、選択した通知事項について、内容を確認することができます。
通知事項の確認方法は以上です。
TIPS!
通知事項としては、システムのメンテナンスや更新の情報、障害発生や復旧に関する情報、サーバに関する情報などが掲載されます。ご利用に関わるご連絡となりますので、通知事項がある際は、内容のご確認をお願いいたします。
計算ノードの利用方法(管理者およびユーザー向け)、は以上です。